今頃iPhone

TKO_CO_LTD2007-01-12


 昨日、1日遅れでMacWorldExpo/SFのkeynote speechを見ました。
本質的に新しい物の登場を目にした気分ですよ。デザインが良かったらとか言わずに、女房質にいれても欲しくなる品。
普段、機能に使わされないようにするとか言ってるんですが。
 スピーチでも少し触れられていましたが、iPhoneの要は指の様々な動きを様々な画面上の動きに伝えるマルチタッチスクリーンでしょうね。スピーチでJobsはiPhoneに200の特許が詰まっているって、言ってますけど。これによってキーをソフトウェア化して、機能ごとに使い易いように変化を付けられて、結果スクリーンもでかくなった。
 国内の企業とは根本的に物作りの発想が違うんですよね、こんな物を作りたいというものをきっちり練り込んで、核になる技術開発を行う。もちろん、採算度外視して技術開発に資金を投じる訳には行かないから、過去5年間のiPod+iTunesでの利益あっての事でしょう、こんな物作りはシェアNo.1の座に居る企業もしくは革新的なベンチャーの特権。 翻ってドコモはいままで何をしていたのでしょうね?
 金は儲けただけじゃだめ、何に使うかが大事。
貧乏人ではただの僻みにしかならないんで、真っ当な金持ちに口にしてほしいんですけどね。
 さて、日本にiPhoneは登場できるのか?素人発想ながら幾つかの可能性を考えてみます。


SoftBankAppleとパートナーシップを結びiPhoneを販売する場合
 docomo/AUを出し抜きたいSoftBankを日本の携帯自由化の砕氷船として利用する
従量制などで儲けていた国内キャリアはビジネスモデルの見直しを迫られます。
準備はやっていたでしょうけど、確実に前倒しでやらざるを得なくなるでしょう。
でも、Appleも普通に3G待ちなのかな。


 でも、iPhoneは携帯電話としては鬼子で、それはWi-Fiを経由してSkypeなどのVoIPで端末間で会話ができる潜在性を秘めているデバイスのひとつだってこと。


国内携帯各社が鎖国をしたままの場合
 OSX開発当初からIntel版を密かに作り続けていたAppleのこと、もしも携帯自由化が悪戯に引き延ばされるようであれば、
ある日突然iPhoneSkypeをダウンロード可能にして、携帯基地局インフラの重要性を低める準備ぐらいはやっているはず。
 国内携帯キャリアの出方を伺いつつ、全国的Wi-Fiネットワークを整備を行ってくれるパートナー探し、
携帯電話でも携帯IP電話どちらでも日本に導入できるようにする。
ライブドアが元気だったら翌朝に記者会見開いて鼻息荒くしていたでしょうね。。
 暫定的に携帯電話機能を省いたマシンとして上陸、
ウィルコムと組み日本版ではW-SIM搭載可能にして、PHSで通話できるようにする。
順次ネットワーク整備が進めばWi-Fi機能でどこでもネット&電話(PHSSkype
ウィルコムWi-Fi通信業者へシフトしてゆくってことになるのかな。

追記:やはり、Skype搭載の件はciscoとのあれこれが収まってからかも。 もしかしたら、cisco係争中にしてVoIPに乗り出せないようにおいているのは、暫くはSkypeなどのVoIPソフトをiPhoneにインストールさせるつもりはありません、とCingularに納得させるためのものではないかとも感じられる。もちろん、Cingularとの米国内独占契約が切れる2年後は話は別。その頃には第二幕が開き、裏でWi-Fi整備の準備をどこかと着々と進めていて、鬼子としてのiPhoneの力が発揮されるのでしょうか、ひょっとしたら日本で?



 でも、今回の驚きは携帯電話としてじゃなくて、
マルチタッチスクリーンを搭載したデバイスであることだと改めて思う。
たとえばノートパソコン持ち歩く必要がなくなるかも。
キーボードレスのiBookと言うか(iNote?)、A4/B5サイズのiPhoneでも良いけど、新しいデバイスの先駆けを目にしているのかも。
通信機能を搭載した使い勝手の良いデバイスという面で言えば、病院内で医師・看護士・薬剤師が患者の状態(病名・投与中の薬剤・申し送り事項・・・)をリアルタイムで共有できるようなモノがこれを基礎に洗練された物が作れるかもしれない。(電波の問題があるけれどね。)

 それにしても、Jobsはプレゼンテーションがうますぎるな。
結局フルでみちゃいましたよ。冒頭部だけでもどうぞ。
もっと先に行くと、iPhoneに搭載されたGoogleMapで見つけたスタバに、ラテ4000杯オーダーするイタ電も見られるんですが。
http://events.apple.com.edgesuite.net/j47d52oo/event/