トランジット6時間

関空発昼の便で一路マレーシアへ。
クアラルンプール国際空港にて、パリ行きの便を6時間待ち合わせ。

観光客やビジネスマンに素通りせずに立ち寄ってほしいマレーシア政府としては、
空港から市内への直通電車を走らせるのは国家事業。
世界一高いビルのペトロナスタワーを宣伝するのも国家事業。
車内で近代的な街をアピールする映像を延々流し続けるのも国家事業。
空港は広告塔的な存在だから、数時間毎に掃除の車が構内を行き交うのも、
一時間毎に30分かけてトイレを掃除するのも(以下略)

真夜中の出発ロビーは、パリ行きの便を待つフランス人であふれ返り、
耳にする言葉も、
すれ違う人が放つ匂いも、
ともかく雰囲気が突然変わる。
向かいはロンドン行き、隣はフランクフルト行き。
アジア以外のエリアに足を踏み入れた気分を、こんなところで味わうとは。

グルジアの疎らな地上の明かりを眺めながらで眠りにつき、
オーストリア上空で目がさめる。